スカイマテリアルグループでは、紙ラミ品や製袋品、フィルム等を製造する複数の工場を持っています。
その中から今回は、フィルムメーカーであるスカイフィルム株式会社が所有するインフレーション成形工場について紹介いたします。
インフレーション成形法とは、ゴミ袋やポリ袋、フィルムなどを成形する手法の一つで、チューブ状フィルムの成形に特化しています。
インフレーションは「膨張」を意味し、加熱・溶融・混練されたプラスチックの樹脂をダイと呼ばれるリング状に隙間の開いた金型から押出し、それと同時に空気を吹き込んで一定の大きさに膨らませ、チューブ状フィルムを成形します。
そして、膨らませたフィルムを、空気を締め出しながら巻き取り、ロール状にしていきます。
ロール状になったチューブ状フィルムの片側をシールし、もう片側を切断することで袋になります。
このようにして、ゴミ袋やポリ袋、食品保存袋などが製造されているのです。
インフレーション成形法は成形時に空気を吹き込む際、微細な不織布製のフィルターでろ過されているため、ゴミや汚れが取り除かれ、さらにチューブ内で空気が加熱されることによって殺菌されます。
そのため、チューブ状フィルムの中が非常にクリーンな状態で、衛生性が高いのもインフレーション成形法の特徴です。
スカイフィルム株式会社のインフレーション成形工場は、福島県須賀川市と埼玉県本庄市の2箇所で拠点を構えています。
福島県にある福島第一工場では、食品用フィルムを中心に、多様な加工方法で用途に合わせた製品設計が可能です。
50mm幅から1500mm幅まで製膜することができ、お客様のご要望に最適な製品を提供いたします。
・インフレーションフィルム製膜機:19台(うちLLD三層機:4台)
・ボトムシール製袋機:21台
・アウトライン印刷機:2台
・スリッター機:1台
・巻替え検知器:2台
埼玉県にある本庄工場では、クラス1万のクリーンルームも完備されており、非常に衛生的な環境で、インフレーションから製袋まで一貫して製造することができます。
原薬用の袋や医療品の製造にも適しており、1枚からでも検品の対応が可能です。
・インフレーションフィルム製膜機:17台
・ボトムシール製袋機:12台
・検査室:クラス1万のクリーンルーム
スカイフィルム株式会社では、最新技術と自然と調和を図り、革新的な技術で世の中を動かす企業を目指しています。
近年では、ライスフィルム等の環境に配慮した、植物由来の原料を使用した製品も製造しています。
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様々なご要望に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。