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コラム
素材の企画・開発・販売

食品包装袋や薬包の原反生産を担う、ラミネート工場

2025.02.18
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長野県北西部、白馬村。

四季折々の美しい景観と冬のスキーリゾートで知られるこの村は、観光地としても有名です。

その静かな自然の中に、製造業界を支える企業が存在しています。

それは、「白馬三洋加工紙株式会社」です。

白馬三洋加工紙は、包装資材のラミネート加工を専門とする、グループ唯一のコンバーター企業です。

75名の従業員が在籍し、決して大規模な工場ではないですが、その確かな技術力で業界における独自の地位を築いています。

目次
  • 白馬三洋加工紙の主な業務
  • ラミネート加工について

白馬三洋加工紙の主な業務

白馬三洋加工紙の主な業務は、医薬品や食品、工業製品など、さまざまな製品の包装資材に対するラミネート加工です。

ラミネート加工は、複数の素材を重ね合わせて一体化させることで、強度や耐久性、防湿性を向上させる技術であり、製品の品質を守る上で欠かせない工程です。

白馬三洋加工紙の工場では、最新の設備と熟練の技術者が一体となり、ポリエチレンラミネート加工を基本とした、食品包装紙や病院・薬局用薬包紙、コーヒードリップバック用資材、断熱材用資材などの高品質な特殊加工製品を約50種類ほど製造しています。

グループ内で協業もしており、白馬三洋加工紙でラミネートした紙の原反を使用して、武蔵野産業の福島工場で包装資材を製造したりしています。

製造している包装資材は武蔵野産業が運営するECサイト〈PACKYARD〉でも販売しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

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ラミネート加工について

ラミネート加工とは、素材の強度や耐久性、特定の機能性を向上させるために行われる重要なプロセスです。

様々なやり方や工程がありますが、その中から一例を紹介いたします。

  • -ラミネート加工の工程-

①原紙の選定

製造するものに合わせて、適した種類や厚みの原紙を選定します。

②フィルムの選定

原紙に合わせたフィルムを選定します。

通常、PEやPP、PETなどのフィルムが多く、耐熱性や耐水性、防湿性など、求められる機能に応じて選ばれています。

③塗布

ラミネート用接着剤や樹脂を原紙に均等に塗布します。

ロールやスプレーを使用して、均一な層が形成されるように調整します。

④ラミネート

ラミネート用接着剤を塗布した原紙に、フィルムを貼り合わせます。

高温のラミネート機で圧着させることで、フィルムと原紙がしっかりと密着します。

⑤エージング

適切な温度や湿度に設定したエージングルームで一定時間保管し、品質の安定化を図ります。

エージングをすることでラミネート剤が硬化し、フィルムと原紙の密着性が高まります。

⑥仕上げと検品

表面の傷や気泡の有無、フィルムの剥がれがないかなど、品質を確認します。

その後、適切なサイズにカットし、各工場や企業に出荷します。

ラミネート加工などの上流工程は、消費者にとってはなかなか目立たない存在かもしれません。

しかし、これらの工程により、私たちの身近にある製品の品質を上げたり、寿命を延ばすことができるのです。

日々の暮らしをそっと支える、日本の産業に欠かせない存在だと自負しています。

白馬三洋加工紙は、今後も白馬の美しい自然と共に、グループ一丸となって成長し続けていきます。

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