長野県北西部、白馬村。
四季折々の美しい景観と冬のスキーリゾートで知られるこの村は、観光地としても有名です。
その静かな自然の中に、製造業界を支える企業が存在しています。
それは、「白馬三洋加工紙株式会社」です。
白馬三洋加工紙は、包装資材のラミネート加工を専門とする、グループ唯一のコンバーター企業です。
75名の従業員が在籍し、決して大規模な工場ではないですが、その確かな技術力で業界における独自の地位を築いています。
白馬三洋加工紙の主な業務は、医薬品や食品、工業製品など、さまざまな製品の包装資材に対するラミネート加工です。
ラミネート加工は、複数の素材を重ね合わせて一体化させることで、強度や耐久性、防湿性を向上させる技術であり、製品の品質を守る上で欠かせない工程です。
白馬三洋加工紙の工場では、最新の設備と熟練の技術者が一体となり、ポリエチレンラミネート加工を基本とした、食品包装紙や病院・薬局用薬包紙、コーヒードリップバック用資材、断熱材用資材などの高品質な特殊加工製品を約50種類ほど製造しています。
グループ内で協業もしており、白馬三洋加工紙でラミネートした紙の原反を使用して、武蔵野産業の福島工場で包装資材を製造したりしています。
製造している包装資材は武蔵野産業が運営するECサイト〈PACKYARD〉でも販売しておりますので、ぜひチェックしてみてください。
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ラミネート加工とは、素材の強度や耐久性、特定の機能性を向上させるために行われる重要なプロセスです。
様々なやり方や工程がありますが、その中から一例を紹介いたします。
①原紙の選定
製造するものに合わせて、適した種類や厚みの原紙を選定します。
②フィルムの選定
原紙に合わせたフィルムを選定します。
通常、PEやPP、PETなどのフィルムが多く、耐熱性や耐水性、防湿性など、求められる機能に応じて選ばれています。
③塗布
ラミネート用接着剤や樹脂を原紙に均等に塗布します。
ロールやスプレーを使用して、均一な層が形成されるように調整します。
④ラミネート
ラミネート用接着剤を塗布した原紙に、フィルムを貼り合わせます。
高温のラミネート機で圧着させることで、フィルムと原紙がしっかりと密着します。
⑤エージング
適切な温度や湿度に設定したエージングルームで一定時間保管し、品質の安定化を図ります。
エージングをすることでラミネート剤が硬化し、フィルムと原紙の密着性が高まります。
⑥仕上げと検品
表面の傷や気泡の有無、フィルムの剥がれがないかなど、品質を確認します。
その後、適切なサイズにカットし、各工場や企業に出荷します。
ラミネート加工などの上流工程は、消費者にとってはなかなか目立たない存在かもしれません。
しかし、これらの工程により、私たちの身近にある製品の品質を上げたり、寿命を延ばすことができるのです。
日々の暮らしをそっと支える、日本の産業に欠かせない存在だと自負しています。
白馬三洋加工紙は、今後も白馬の美しい自然と共に、グループ一丸となって成長し続けていきます。
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